一般的に湿度や湿度計はとても誤解が多く存在します。湿度について理解を深めることが、快適な空間を作るためには欠かせません。
・湿度には「相対湿度(%)」と「絶対湿度(g/m³)」があります。
・絶対湿度とは、空気中の水分量を示しています。
・相対湿度とは、温度ごとの空気が含むことができる水分割合を示します。
つまり、湿度は水分量、つまり絶対湿度と勘違いされることが多いですが、湿度は空気が含むことができる水分の割合を表現しています。そして、空気が含むことができる水分量は温度で変化します。
・相対湿度は温度が低ければ高く、温度が高ければ低くなります。
・同じ水分量でも温度がが変わると変化するものが「湿度」です。
・人間が潤いや乾燥を感じるのは相対湿度ではなく絶対湿度です。
・人間が快適と感じる絶対湿度は7〜10 g/m³ となります。
適切な湿度について
・インフルエンザなどのウィルスに効果的な湿度は、相対湿度ではなく絶対湿度が影響します。
・インフルエンザの流行を抑えるには、絶対湿度を11g/m³以上に保つことが有効です。
・一般的に推奨される室内の湿度(相対湿度)は50~60%で、温度は22~25℃が理想とされます。
・この範囲を保つことでウイルスの活動を抑えつつ、カビや結露のリスクを避けられます。

人間が快適と感じる絶対湿度は7〜10 g/m³ となります。11 g/m³はその上なので、ウイルスには有効だが、人間には上限ギリギリの湿度という位置づけになります。しかし、絶対湿度は同じでも気温が違うと体感が変わりますので、温度は22~25℃にすると快適な環境となります。
睡眠時の湿度設定について
・睡眠時の温度は18〜20°Cがベストと言われています。
・この時に湿度を50%にすると絶対湿度は7〜8 g/m³となり快適と感じやすくなります。
睡眠時の湿度設定と、快適さ、カビや結露などを考慮した時のベストバランスは温度が18°C〜20°C。湿度が45%〜55%程度となります。

結露やカビの予防について
結露は「室温」と「壁・窓の表面温度」が重要ですが、一般的に湿度は50%程度を維持すると、結露やカビの発生を軽減することができます。
結露は、「空気の温度」ではなく「窓や壁などの表面温度が露点より低くなる」ことで発生します。したがって、空気の湿度を下げても表面温度が露点以下なら結露します。
対策としては朝方に急激に温度が落ちないように「深夜:暖房OFF」「明け方3~5時だけ弱くON」(室温17~18°Cまで維持)などの対策を行い、弱めでも暖房を入れておくと効果的です。
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